B&S#9のテーパーとMT#3アダプター製作
2002−09〜10
フライス盤で市販のMT3のテーパーのコレットチャックを使いたい。

構想図参照  パート1へ    パート2へ  パート3へ
今回の道具。
ノギスは9月まで特価でしたので・・・つい
その他は、アングルカッター
miniバイスドリル
後スリーブ
MT1−MT2
MT2−MT3
MT3−MT4・・・此が欲しかったので
その他はついでに、購入。
追加で後日、ドリルチャック、カッター等が明日来る予定
先ず、適当なジャンクのロッド棒外径35パイをカット汚れを落としたら錆の中にメッキが施してあるのが判明。
表面の薄皮を削り落とす。
前回、超硬バイトとスローアウェイバイトの使用感を述べたが、一寸訂正したい。
表面のメッキをはがす時に少し食い込ませて荒削りをすれば良かったのに、一寸慎重に成りすぎて、メッキの上をこすった状態でバイトが硬度と錆とでいかれたようです。
ちゃんと研磨したり通常の素材の部分では、問題が双方発生しませんでした。

スローアウェイバイトは、研がずにビスをゆるめて取り付けを180度ずらせば又新鮮な刃物が使えます。何と便利なことでしょう。職人さんもいっていました。今では殆ど、スローアウェイバイトだよ。
ついでに、突っ切りバイトの使用感

前回は、超硬の突っ切りバイトを壊したのですが、なつおさんや書籍などからmini旋盤では
振動を吸収できる、突っ切りバイトが良い。と、有った其処で使ってみました。

送りダイアルを進めても直ぐに切れるのではなくじわじわと溜まった状態で切れ込んで振動など発生しませんでした。

超硬の時は、mini旋盤が壊れる位の振動がしました。・・・嘘ではなく、外で作業をしていたら、中にいた人にも聞こえたそうです。
作業をしていた私はもっと恐怖でした。

長々、余談をすみません
MT3のテーパーの角度
1の少し手前です。

此は度を表現しているのでしょうか、だとすると変です。

構想図では約1.5度何ですけれど
まあ、結果オーライと言うことで

スライドの所に赤いマーカーで何か書いてありますが、送りダイヤルを1回転すると送り量が2ミリですと書いてあります。
もう脳みそが作業中は暗算が出来なくなっているので此を見て作業がスムーズになるようにメモをしております。
モールステーパーは角度がきついので、少しでも誤差があるとがたが良く解ります。
チェックはマーカーを塗りゲージとなるドリルスリーブに差し込みその滲みにより当たり具合を見ました。

端面に段差を設けM12のネジをタップで加工しました。此は引き棒用です。
研磨加工ではないので、肌が荒れていますが
サンドペーパーの細かいので均しています。
旋盤の三爪チャックを取り外した所
MT3のテーパーの穴が見えます。
凄く綺麗な加工です。

ドリルスリーブの少しざらざら感が残っているのとは異なります。
この3本のナットで固定しています。
合いマークが刻印してあるので復元は凄く簡単です。
精度もダイアルゲージで直ぐ完了しました。
反対側を加工する前に、振れがどの位有るか見てみました。
2/100ミリ程度でした。

でも引き棒を引くと少しズレが変わり余り良い方向になりません。
実は引き棒のねじ切りが真っ直ぐでなかったのでした。

ねじ切り失格・・・未だダイスでしかやっていないので次は、旋盤でネジを切ってみましょう。
そうすれば、真っ直ぐになるはずです。
引き棒とナット、その後、カラーも作成
カラーも主軸貫通孔に入り段々削り加工
フランジ状態でダブルナットになるようにネジも切りました。
直線削りはもう自動送りでやっています。
手動ではもう馬鹿馬鹿しいぐらいに感じます。
ダイアルの設定値を見て最終の少し前で、自動を止め追い込みます。0.3ミリぐらい手動送り
テーパー加工時、横送りは刃物台の角度送りのみでやりますが、当方の持っている旋盤は
mini旋盤です。
絶対量が70ミリ有れば良い所です。
足りない所は、ベッドの固定ネジをゆるめて長手送りをずらして、足りない所を削る

2段攻撃です。
B&S#9のテーパーの角度暫定のメモ
やっと本当に削ります
緊張します。
先ず逃げの部分を20パイに加工
当然自動送り

その後慎重にテーパーだし。距離が長いので、送りのダイアルを回す指が凄くつかれて痺れてきました。

デジタルノギスで殆ど出たかと思われたので
取り付けてみようと思ったのですが。
何と、治具のMT3のテーパーが外れません
仕方なくそのままフライスの穴に差し込みました
ダイアルゲージで測定しましたら
B&S#9のテーパーの先端の振れは2/100ミリ程度
MT3のテーパーの中程で4/100ミリ程度でした。
やはり此もなかなか抜けなくなりましたが
当たりの具合を確認したら、出口の方が強く当たっていて平均していないことが判明、後日追加加工します。
端面を少しでも綺麗にしようと、ヘールの仕上げバイトで、いたずらしている所です。
余り綺麗になる感じではなかったです。

此も腕が悪い性でしょう。
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